変化するネットワーキングは、選ぶ時代へ

Interview8 コンシェルジュに聞く
第8回はネットワーキング・PCコンシェルジュ 鎌田 重昭さんの登場です。




ーネットワーキングとの出合いを教えてください。

秋葉原の電気店でのアルバイト、すべてはそこから始まりました。

アルバイトから正社員となり、そこでゲームを担当。必然的にパソコンやインターネットの知識が必要となり、自己流で勉強したんです。

文系から一気に理系になったのですから、それは大変でしたね。

それから、コンピューターで音楽を作ったりもしました。イエロー・マジック・オーケストラ…ですね(笑)。それで、パソコンに詳しい男、音楽を作っている男ということで、業界の誰かに名前が伝わり、仕事が展開していく。そういうことが続いて、今ここにいます。


ー猛スピードで進化したパソコン。こんな時代が来ると思いましたか。

それは、思ってましたね(笑)。

ーインターネットのこれから、どうでしょうか?

すみわけが広がっていくと思います。ビジネス用のパソコンと家庭用のパソコンが分化していくというかんじで。スマートフォンやタブレットがパソコンにとってかわるとも言われていますが、パソコンが不要になることは、すぐにはないと思います。

確かに軽くて動きが早いタブレットは移動に便利です。SNSの時代に非常にマッチしています。だからと言って、パソコンがスマートフォンやタブレットにその地位を奪われることは、今はまだ ないと思いますね。
会社での仕事は、やはりパソコンでしょうね。メールやスケジュール管理などはスマートフォンだと思いますが、データ作成、ワードやエクセルを搭載していることが、パソコンの強みです。作業をするうえで、すぐに何かに代わることはないと思います。

テレビがパソコンの機能を吸収するのでは…と言われていますが、まだ、そうはなっていません。しかし、インターネットはエンターテインメントとしても頭角を現します。情報収集という点では、パソコンに分がありますが、エンターテインメントとしては、テレビの方が利用しやすい。家庭用のパソコンはエンターテインメントに軸足を置きながら、徐々に融合が進んでいくと思いますね。


ー二子玉川 蔦屋家電、いかがでしょうか?

少し前までは、たくさんの機能がついている、いろんなことができる、それがパソコンの価値、なんでもできるパソコンがいいパソコンという風潮は確かにありました。もちろん今もその「たくさん」を優先させて、販売を展開しているところもありますね。

二子玉川 蔦屋家電は個性的なパソコンを取り揃えることを意識しています。
一芸に秀でたパソコンというか…(笑)

持ち運びが多いから何より軽さを重視する方、ペンを使えるタイプを希望される方、デザイン優先の方、iPhoneとの親和性が第一の方、一人ひとりに合ったパソコンを提案できるように意識しています。

そもそも取扱い店舗が少ないパソコンもありますし、商品価値が低下しにくいものもあります。
幸いにもそういうパソコン、サーフェスやアップルなどの扱いが充実していることは、間違いなく強みですね。

たとえばサーフェス。タブレットの手軽さ、パソコンとしての高い能力や機能性を兼ね備えているのに、スタイリッシュなデザインはシンプル、アプリで世界が広がる、タッチペンで活用範囲が広くなる。ONにもOFFにも利用できて、私自身も頼りにしているパソコンです。

女性のお客さまのご来店率が高いのも、二子玉川 蔦屋家電の特徴だと思います。お母さまとお嬢さまのお二人でいらっしゃるケースも多いですね。
大学に進学される、就活に入る、あるいは就職するなど、パソコンが必要になったのですが、というご相談は多い地域だと思います。

パソコンを買うという風景にも二子玉川らしさがありますし、選ばれる商品も二子玉川らしさがあると思います。

                               

最近はパソコン専門誌やハウツー本が、少なくなっているので、情報収集が難しい時代とも言えます。わからないことがあれば、ぜひ、いらしてください。お客さまとお話する時間は私にとっても素敵な時間です。

今後もそういうフロアづくり(個性的なパソコンが並ぶ)を、さらに頑張っていきたいですね。安いから、最新型だから、機能がたくさんだからという選び方ではなく、必要なことを探りながら提案するフロアにしていきたいですね。頑張ります。



鎌田 重昭

1955年生まれ。
とにかく優しい。IT時代の流れを熟知した二子玉川 蔦屋家電を支える温かみのある話、相手の立場で考える徹底した姿勢、人気コンシェルジュの秘密は言葉の端々から伝わってくる。