大人になってもワクワク主義!
Interview9 コンシェルジュに聞く
第9回は、モバイルコンシェルジュ 百名 覚さんの登場です。
サービス精神旺盛な百名さん。この1枚の写真から、ユニークな(失礼)お人柄がしっかり伝わるのではないでしょうか。豊富な知識とたっぷりの遊び心で盛り上げてくださる真面目な百名さんに、楽しいお話をいろいろと聞いてみました。
ーそもそもガジェットってなんでしょう。
スマホそのものがガジェットと呼ばれていた時代があります。電子手帳がそう呼ばれていた時代もあります。「ガジェットとは何」と言われると、定義は難しいように思いますが、こんな気持ちで使っている…というのはありますね。
ちょっと変わったもの、ちょっとはみ出したもの、ちょっと目新しさがあるもの、そういうものがたまらなく好きな人たちを満足させるもの、それがガジェット。新しもの好きがとびつく機械とも言えます。ガジェット好きの人たちは、ガジェットに対する思いが特別なんです。
ー大ヒットしちゃうと、ガジェットではなくなってしまいますか。
そうかもしれません。ちょっとニッチでポピュラーじゃないのがガジェット、みたいなところは確かにあります。電子手帳やスマートフォンも、今ではガジェットの意味合いはないですし。「ちょっとヘン」が消滅すると、ガジェットらしくなくなるかもしれないですね。
ーなぜ、ガジェットの世界に?
気が付いたら?・・・(笑)
少し変わった子どもだったんですよ。ファミコンブームの前、コンピュータは自分でつくる趣味のもの、ホビーとして位置づけられていた。そのコンピュータが、とにかく欲しくてたまらなかった。頭のなかはコンピュータでいっぱいでした。
ゲームにはまったく興味がなく、ゲームをしない子どもなのに、マイコンが気になってしかたない。マイコンはゲームという位置だけど、やっぱりゲームに興味はない。でも、マイコンが気になる。すごく気になる。どこか矛盾してますよね(笑)。とにかく新しいものに、心惹かれたんだと思います。
僕のうちに理系の文化があるかというと、そんなこともなく、自分の家にない文化だからこそ、気になってしかたなかったのかもしれません。
それで、ねだったんです。小学生が3万円台のコンピュータを必死で。そして、本人の予想に反して、なぜか買ってもらえました。もう、うれしくて。今、思えばどうってない作業がコンピュータでできるたびに、心から喜んでいました。クリエイティブ感ゼロですけどね(笑)。
そして、家族にほめられる。すごいねって。
新しい技術が世界をかえていくんだという思いは、ずっとありました。その思いがガジェット愛へと広がっていきました。
ー確かに世の中に生まれる数々の新しいことから、本当に世の中を変えてしまうものが生まれていくわけですから、新しいものは魅力的です。
はい。新技術が世の中をかえていきました。
新技術はカッコイイ。コンピュータはカッコイイという思いが強かったですね。
反対にコンピュータがつくれないことは、カッコ悪いこと、それはコンプレックスになるわけです。
ーガジェットの世界、続いていますね。
IT雑誌で編集の仕事をしていました。おもしろいものに出合える刺激的な環境だったと思います。その後、ソフト開発系の会社でWebサイトをつくったり、スマートフォンの開発に携わったりして、ここ(二子玉川 蔦屋家電)に来ました。
結局、現場で何かをキャッチすることが、好きなんです。
おもしろいものを見つける、おもしろいものを伝える、そういう意味でコンシェルジュの仕事と今までの仕事は似ていると感じます。人をおもしろがらせることが好きだけど、みんなをおもしろがらせるものがつくりたい。でも、ぼくにはつくることができない。それで、見つけることができる、伝えることができる、コンシェルジュになったわけですね。
言い方がおかしいかもしれませんが、仕事が仕事になってしまうのがイヤなんです。現場でキャッキャしたいんでしょうね。どこかに好奇心や遊び心的余白を残しておきたいというか。
ーーーーーーーーーーーーー
ワクワクする気持ちを大事にし続ける百名さん。
「好き」「楽しくなくちゃ」のピュアな気持ちのまま、働くことは難しい。それを可能にしているのは、子どもの頃の澄んだ想いを持ち続ける部分と、プロとして成熟している部分がバランスよく共存しているからなのでしょう。
百名覚
人を喜ばせることが好き。誰に対しても親切。好奇心旺盛。とにかく明るい。専門知識は、常に更新され学ぶ姿勢を忘れない。コンシェルジュに必要なものをすべて持ち合わせた愛されるミスター ガジェットである。
0コメント