デザインと機能が僕たちの生活を豊かにする

Interview5 コンシェルジュに聞く

第5回はアップル コンシェルジュの稲見信昭さんです。


ーいざ、蔦屋家電ツアーへ

蔦屋家電には面白いところがいっぱいあります。ちょっと行ってみましょうか。
(と、いきなりフロアツアーが始まります。ちなみに、稲見さんの担当はアップルフロア)

入ってすぐ。大好きなデザインの本がたくさんあるんですよ。



アメリカのデザインやカルチャーが好きですね。

Appleとの出合いは学生の時ipodを見て、「いいな」と思ったところから始まります。でもアメリカ体験はニューヨークに行った一度きり。しかも、友だちについて回っただけなんです(笑)。

好きなものに触れながら仕事ができることに憧れて、コンシェルジュになりました。モノに触れると知らないものを知ることができる。新しい発見がある。世界が広がる。そこに価値がある。


「昔のもの」が大好きなんです。シンプルで色が鮮明で。ペインティングした看板や手づく感あふれる雑貨、人間の手が生み出していく完璧ではないデザイン。気取ったものは好きじゃないですね。だからアメリカ。

オリジナルがいいんです。ハンドメイドで書き上げたオリジナル。流行っているものを真似して「〇〇風」に仕上げる・・・というデザインには、どうも魅力を感じません。無骨なものがとにかく好きなんです。ペンキでフリーハンドでガッと描く看板。同じものが、ほかにはないところに魅かれます。


音楽フロアに大好きなレコードがたくさんあります。中古のレコードが充実しているでしょ。デザインも音楽も大好きです。紙のジャケット、いいでしょう。あ、こういうの、こういうの(と取り出したのが下のレコード)。

食のフロアだとバルミューダ。バルミューダのトースターでパンを焼くとホントに美味しいんですよ。知り合いにプレゼントしたんですけど喜ばれました。



ー好き嫌いの分岐点、理屈じゃなくて自分の感覚というかんじでしょうか。

そうなんです。あたたかい雰囲気、シャープすぎず、クールすぎず。そんな感覚で好き嫌いをかぎ分けます。とにもかくにも無骨がいい。オリジナルって時代の感覚がそのまま生きているということじゃないですか。誰かが「つくる」ではなく「生み出す」。モノに出合えるシアワセというのも大事にしたい。

好きなモノに囲まれる、ワクワクもするしホッともします。


ーアップルのフロアにいらっしゃいますが

アップルはりんごのマークが好きですね。デザインとテクノロジーの融合、まさにそれがアップルです。

デザインも機能も何もかもが間違いなくオリジナルというところも素晴らしい。機能だけでデザインがなってないと、楽しくないし、楽しいだけでは具体的に生活は変化しない。僕はデザインだけでモノを選んでいましたが「快適である」ということも、魅力だと改めて感じます。だから、iPhoneやiPadをインターネットとゲームだけに利用するのはもったいないように思います。

アプリがあれば、健康管理だってできる。ビジネスにも活用できる。絵を描いたり、音楽をつくったり、クリエイティブなシーンも広がる。なんといっても圧倒的な情報が収集できる。たくさんのヒントがiPhoneのなかにはあります。アプリの使い方がわからなければ、ぜひ声をかけてください。誰にでも使えるといいつつ、やはり難しい部分はありますし。

モノだけでなくアプリで世界が広がることを実感できることも、アップルの素晴らしいところですね。


ーどんなフロアにしましょう

ほかの店にはないフロアにしたいですね。みんながほしいモノを置くフロア。持っているだけでシアワセになるものを置きたいです。デザインも機能も人をシアワセにするチカラがありますから。



稲見信昭

1980年生まれ

「これ好き」と思えるモノに出合えた時の喜びや嬉しさがキラキラしている。そのピュアなハートとシンプルな考え方が彼のセンスを支えているらしい。一緒にいると、こちらまでシアワセになれる不思議な魅力の持ち主である。